3/19(Sat)
Today's member:松岡優馬
こんにちは。今回初めて渡航に参加しました、1年の松岡と申します。
初めての渡航ということでとても刺激的な毎日だったのですが、今日はその中でも特に印象に残っている、支援者との触れ合いということについて伝えたいと思います。
僕は開発学に興味を持ってこの団体に入ったのですが、今思うと渡航を経験するまでの僕は様々な開発の論理に重きを置きすぎていたと思います。こういう事が言われているからこのアプローチを当てはめるべきだとか、この方法が有名だからこれを試したら成長につながるのではないかとか。
しかし、実際に現地に入り、目にした人々というのはどんな理論にも書かれていなかった生の人々でした。
毎日のように支援地を訪れる内に、彼らは彼らなりの考えを持っているし、彼らなりの生活様式や人生観というものがあるのだなということが分かってきました。
そうして支援対象者と日々を過ごしていくにつれて、「支援対象者」はいつのまにか自分のよく知る「友達」や仲のいい「現地の人々」に変わっていることに気づきました。
今思うと、現地の人々の生活をサポートする上で最大限重要視されるべきは現地の人々の声であり、それらは論理によって切り捨てられるべきではないのだと感じます。
我々の価値観や良し悪しの基準に基づいてプロジェクトを行ったとしても、その結果を享受するのは現地の価値観に基づいた現地の人々です。また、現地の一人一人の人々の特性をよく知らないと、こちらが行いたいプロジェクトを成功させるのもとても難しいのだということが感じました。
このように、今回の渡航は開発という物を論理でしか学んでいなかった自分に、現場という目線と経験を提供してくれました。今後はこの二つどちらにも偏重せずに開発というものを考えていきたいと思うと同時に、同じ分野に興味を持つみなさんが、ぜひこのような素晴らしい経験をされることを願ってやみません。
この文章が僕の感動を少しでもお伝えできたことを願い、今日はこのあたりで筆を置きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。