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―まず、FESTに入ったきっかけと時期を教えてください。

 

 

小林愛鐘(以下あ):

誘ったのいつだっけ? 

 

坂本沙也加(以下さ):

スタツア(スタディツアー)?

 

あ:

12、11月とか?私がずっと国際協力のなにかをしたいと思いつつ1年間なにもせず。

そろそろとりあえずどっか行ってみるか?みたいな。幅広くいろいろなものを見れるスタツアをさがして、そういえばさかも興味あるって言ってたなーって思って声をかけたのが始まり。

もっと根本的に戻ると高1からだよね。

 

あ、さ:高校のときからFESTは始まっていたよね。ここがあわなかったら入ってなかったからさ。

 

さ:

高校1年生の時に部活の片付けでボトル洗いながら将来についての話したよね。

そのときから興味が似ていて。

 

あ:「将来どうすっぺ、こんな栃木の片田舎でな?」みたいな。

 

あ:さかもはどうやってFEST知ったの?私が教えてもらったから。

 

さ:

“学生団体 国際協力”で検索したらFESTが出てきて知って、スタツア行く前に見学に来ていて、やっぱ入りたいなって思いつつスタツアに行って、決心がついて入った。

 

あ:さかもはサークルやめたんだもんね。そういう意味では結構思い切ってFEST入ったよね

 

さ:そっちもちゃんと踏ん切りつけてこういう事したいと思ってたから。そんな感じですかね、きっかけについて。

 

あ、さ:はい次!!お互い知ってるからね…笑

Talk with FEST

小林愛鐘(海外事業部)

通称:あかねん

 

坂本沙也加(海外事業部)

通称:さかも

―FESTの活動を通じて、自分の中で国際協力に対しての考えで

  変わったことや変わらなかったことは何ですか?

 また国際協力をする上で自分の中で軸になっているものがあれば

  教えてください。

 

 

さ:難しい~。昨日の夜ずーっと考えてたの、実はいろいろ。

 

あ:

なんだろう。 変わらないことは、やっぱFESTに入ったのも、スタツアには行ったけど、短時間だったしみんな笑顔で楽しく接してくれて、なんかしっくりこなかったからなんだよね。結局本当の部分っていうのが、見えているのか見えていないのかっていうのがあって。

 

さ:そうだね。

 

あ:

自分のなかでは、そういうのを知りたいって思って行ったのに、表面だけさらって帰ってきちゃった感がすごくて。

だからもうちょっと腰を据えてちゃんと人と関わってみたいと思ってFESTに入ってそれでずっとやってきているんだ。

ずっと、「知りたい!」っていう気持ちが大きくて、それはずっと変わってないのかな。それは2回の渡航でも同じで、やっぱり知りたいからちゃんと話したいし、できる限りいろんなことを吸収したいなって気持ちで行ったな。

 

さ:確かにずっと言っているよね。FESTのブログとかでも結構そういうことをずっと書いているよね。

 

あ:うん、好奇心みたいなね。

 

うんうん。なんだろう、わたし!なんかさ、私がこういうことしたいなって思った最初のきっかけっていうのが、小学校の時に先生に見せてもらった写真なんだ。ことばには表せないんだけど、そこで自分の中で思った、なんかしたいなっていう気持ちっていうのは変わらないかな。

「国際協力」に対してもうちょっと細かいところを考えるといろんな気持ちはあるんだけど、根本的な、「なんでこういう活動をしているのか」っていう部分の、自分の中での直感的な部分ってあるじゃん、みんな。そこは変わらないかな。

 

あ:

ことばにならない部分だよね。

変わったことはなんだろう。「変わった」ってやっぱり渡航してみてだよね。

 

さ:

うん。よくみんなも、渡航に行ってみてマボロの人と、一対一の関係ってことに気付いたって言うじゃん。

私もそういう感じ。この前最後の渡航を終えた時に、最後マボロを出ていくときに、現地の人からすごい「Sayaka!」って声かけてくれたり、向こうの人から輪の中に入れてくれたりして。「国際協力イコールうちらがやっているようなプロジェクトをやること」、みたいな部分もあるけど、そういうことだけではないのかなっていう。人と人とのあったかさとかそういうのもあるんじゃないかなっていうのが、ちょっと自分のなかで変わったことかな。

 

あ:

一昨日くらいにもJamester(マボロの住民の方)とFacebookでやりとりして、誕生日おめでとうって言ってくれたんだ。その時に、「もうFESTはpart of my life」って言ってたの。人生の一部になってるっていうのを聞いて、やっぱりそこで関わってるっていうのは、その人たちの人生の一部になってるんだ、すごいなって思った。恐ろしいことでもあり、すごいことでもあるなって。

 

さ:うんうん。

 

あ:

変わったことかー。さっきも話したけど、その根本的な気持ちとかってやっぱりなかなか形にできないものだけど、わたしは結構そういう直感みたいなものを大切にしてきた部分があるんだ。でもFESTに入って、なんか「それじゃいけない」感がすごくて。

 

さ:確かにー!

 

あ:だから最初すごくFESTがきらいだったの。

 

さ:確かになんか、そういう部分が。

 

あ:

許されない感がね、すごくあったの。

ちゃんと文章にして、図式化して、プレゼンでちゃんと伝えられなきゃいけないものだっていう気がしちゃって、それが結構自分の中で「うわーFEST大変だな~っ」っていう重荷になっていたりした部分があったんだよね。でもやっていくうちに結構、みんな心の底で見えないけどそういうの持ってるなって。

 

ジャーナルの渡航日記も見て思ったけど、結構そういう思いをみんなもってその上でやっているから、それを知ってすごい楽になった。それで自分も、じゃあ形にできる部分はちゃんと形にしようっていう風になった気がしますね。文章にしたり、図にしたり、で、もっといえばそれをプロジェクトにして実施して、それで結果的に人間のつながりになってっていうことをできるのがFESTの魅力だったから。

それができるようになってきたかなー。苦手だけどまだ。それが変化した部分。

  

―フィリピンで実際にプロジェクトを実施する時と、日本でミーティングを行う時で

  それぞれ大切にしている思いは何ですか?

   共通していることと、違っていることがあったら聞かせてください。

さ:

私は違う部分は特にないかな、と思ってる。

コミュニティ(海外事業部の中のコミュニティ形成班)に入って結構グルグルしていく中で、今やっている事が向こうの人たちにとってはどういう意味をもっているんだろうとか、向こうの人たちに自分たちの価値観を押し付けていないかを常に考えていて。

もちろん日本にいる時もそうなんだけど、フィリピンに行った時も同じだし、そこを気を付けているというか大切にしているな。向こうの人たちにとって最善のことなのか、そういうプロジェクトになっているか、っていうのは常に考えています。

あ:

そうだね。それは100点満点!

私は海外事業部にしかいた事がないから分からないけど、海外の人はわりとそれを根底に持っているからやりやすい。でも特に現地に行った時に気をつけなくてはと思っていたのは、やっぱり言葉は完全には通じないからその分、目線とかちょっとした態度とか、言葉にできない部分が倍くらいの勢いで伝わっちゃうと思うからそこは本当に気をつけようと思った。

でもそういう、人に対する接し方をすごく学んだかな。誠意を持って接するのは日本にいてもどこに行っても変わらないと思うし。

さ:

そうだね。春の渡航の時に、Rheswi(マボロの住民の方)から住民の人たちからの不信感について話を聞いて、そこからだよね、私たちが現地語を使おうってなったのは。それがなかったらそこに気付けなかったかも。現地の人に寄り添って何かしたいと言っていた割には、言葉は英語を使っていたり現地語に対する意識をそこまでしていなかったから。

 

あ:割と!ターニングポイントじゃないけど…

 

さ:結構うちらとしても変わった気がしない?海外事業部もそのことがあったからもっと…

 

あ:そう、もっとできないかって。

 

さ:私もそこで結構変わったかもしれないかな。やっていく上で。

 

あ:結構国内にいると地味な作業だよね、海外事業部は特に。

 

さ:あー、確かに。

 

あ:

私は今回の渡航は行かなかったから春の渡航までのことだけど、何かをやるってことはそれまでの準備がすごく大変なわけで、協力してくださる方の企画書を作って英訳をして。キャンパスツアーをやった時も子供たちの安全を考えるとか地味な作業だったけど、その時もやっぱり頭の中には現地の人達の顔があって!それがモチベーションになっていたのかな。

 

さ:

そうだね。FESTの人ってすごいマボロの人たちのことを大切に思っているなって思う。例えば、全体ミーティングで共有したときも「このことって向こうの人たちも○○じゃないかな」っていう意見が出たり、本当に彼らを1番に考えている人たちがたくさんいて。やっぱりこういう活動をしていく上でそういう気持ちってすごく大事なんだなっていうのを感じましたね、FESTメンバーと一緒にいて。

 

あ:間違いないね。だから居心地いいよね、やっていて。そこが共通してるから。

 

さ:ね!愛であふれています、と!笑

―FESTには今後どうなって欲しいと思いますか?

 

 

さ:

こういう活動をしていると、「所詮学生」とか言われることもあったりするんだ。

例えば海外事業部だと、いろいろなプロジェクトとかやっているけど、やっぱりそれが結局「自分たちがやりたいことをやっているだけじゃない」と言われることがある。こちらからしたら、学生だからとかは関係なく、その時その時で「自分たちにやれることって何だろう」という思いでやっているから。そう言われるのがすごく悔しいんですね。

だから、そういう人たちをもっとぎゃふんと言わせられるようになってほしい。

学生の団体だけどその枠を超えつつ…

 

あ:

うん、蹴飛ばしていってほしい。

 

さ:

多分自分たちがやっていることを着実に進んでいけば、きっとFESTだからこそのやっていることに繋がっていくから。そこをみんなでもっともっと目指していってほしいなと、最近すごく思うんです。

 

あ:

人が増えた分やれることの可能性は確実に増えているから。

さっき話した現地の人たちに対してとか、FESTメンバー同士の思いやりとか、絶対的に根本に持っていないといけない部分はあるけれど。そういうのさえちゃんとみんながしっかり持っている状態だったら、どんどん面白いことをやっていってほしいな。

さっきも少し言ったことだけど、FESTの良いところってどんどん形にしていけることだと思っていて。頭の中で思い描いたアイディアとかをいろんな人に協力してもらいながら形にしていくというのがすごく楽しい団体だと思うから、「これやったらいいんじゃない」ってそこにみんながどんどん乗っかっていってほしい。

ジャーナルもそこから始まったわけだけど、どんどんやっていってほしいなと思います。

そしたらさらに良い団体になれるのではないかなと思います。

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