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木下:

じゃあ次のテーマいきますか。

FESTに入るとなぜ擦れてしまうのか。学生らしい輝きを失ってしまうのか。

 

砂塚:輝いていません?みんな。

 

木下:僕は輝いていると思いますよ。ただ客観的に見ると・・・

 

小石:よく言われますね。疲れてるとかやつれたとか老けたとか。

 

木下:逆に心配されるほど働いているということですね。

 

砂塚:いつ言われ始めましたか?

 

高木:代表になるまではずっとクソガキって言われてたんですけど。代表になって初めての渡航が終わってからは急に27、8歳みたいな。

 

砂塚:やっぱ役職就くと老けるんですかね。

 

木下:やっぱり言うことを聞かない後輩が多いから老けるんじゃないかな。

 

砂塚:まあでも言うことを聞かれすぎてもね。

 

小石:春WCは老けましたよね。やっぱり。

 

木下:

春WC行くと、こっちの季節はまだ冬っぽいのに、あっちの季節はもう夏、しかも一番暑い時期だから。精神的なものもあるし。

そこで一気にプラス5歳くらいになっちゃう。

 

小石:やっぱり寝不足なのが良くないね。

 

木下:やっぱりFESTは、すごくストイックな生活を強いられますよね。

 

高木:でも強いて強制でやらせているわけではないからね。

 

木下:周りがやっている、私もやらなきゃ、みたいな。良い傾向ですね。

 

高木:大人になると老けるっていうそういう…。やっぱり世の中って大変ですね。

 

全員:はい!

 

・三年生にとって最後の渡航がこの前の夏WCでしたが、最後にマボロを去った時どんなことを感じましたか?

 

木下:

結局自分たちで何とかするしかないと思ったんです。

たとえば勉強とかも人に言われてやるんじゃなくて、自分からやらなきゃいけない、結局。

最終的に、そこは日本もフィリピンも変わらないなっていう感覚になりました。

 

小石:

確かにね。

自分は(これまで)外回りやNGO訪問が多くて、WC中にマボロに入ることがほかの人よりもそんなに多くなかったので、

そういった中で唐突に追い出された気がして。

もうちょっとできたかなと思う反面、マボロにこれだけのエネルギーがあるんだなっていうことは正直結構びっくりしました。

やり残したことはいっぱいあるけれど、この人たちなら何とかできるんじゃないのかなっていう前向きな気持ちにはなれましたね。

 

 

  ・マボロのエネルギーというのはどういうときに感じたのですか?

 

小石:

バスケ大会とかダンスパーティーとか、好きなことをやっているときってすごくやる気出すんだ、見てると。

今までFESTのプロジェクトをやっていると、最初は家計簿集会集まったのが二人だったりして、

「このコミュニティ大丈夫かな」とも思ったんだけれど、実際それは俺たちが向こうを理解していなかっただけなんですよね。

上からな言い方になってしまうんだけど、「好きなことならこれだけできるし、団結もできるんだな」と思いました。

地域が一体になったりして何かをしようって、そういう思いは大きいとすごく感じました。

 

高木:

俺は、もう来ないのかなって考えました。

あれだけ(マボロに)行って、行ったがゆえに、あんまり盛大に祝われて帰るのも悲しかったんで、

さらっと前日に挨拶して、すっと帰りました。

 

砂塚:

そう、マッサージ行こうとか言って(笑)

 

高木:

そう(笑) でも非情なやつとかじゃなくて、やっぱり最後っていうのが悲しかったので、自然に帰ろうかなと思って。

あんまりバイバイって感じにしてしまうとこれからが大変かなと思って、通常通りに、毎日のように帰りました。

思うところはいろいろありますが、頑張ってほしい。

最初行ったころとは明らかに変わったとは思うから。

 

木下:俺たちはマボロしか知らないからね、逆に。

 

小石:そうなんだよね。

 

木下:

俺が入ったときは、(マボロについて)都市型のスラムでそんなに危険じゃない、みたいなことを言われただけであって、

結局見ていないからもっと危険なところも知らないし、農村型のスラムも知らないし。

カンボジアも行ったけど、あれは国が違うし。

そういった意味ではなかなかこうじゃなきゃいけないっていう結論にはどうしても至らないですね。

 

砂塚:マボロにまた行きますか?

 

高木:

行くんじゃないかな。

次行くとしたら、二年くらいあと、卒業した後ぐらいかな。

 

木下:俺は20年ぐらいしたら行こうかな。

そこで(マボロがまだ)あればあったですごいし、なかったらなかったでやっぱりそういうものなんだと思います。

 

砂塚:確かに。確かめたいですね。

 

高木:結婚したら子どもを連れて行きたい。

 

砂塚:子どもには何を感じてほしいですか?

 

高木:

現実って厳しいんだよっていうことを。世の中ってそんなに甘くないんだよってことを。

闇の部分、暗い部分が世の中にはたくさんあると。

 

木下:闇になればなるほど権力を持ってたりもするんじゃないですかね。

 

高木:お金が絡んでくるとね。

 

木下:それがフィリピンとかだと強いから。

 

高木:日本の上層部でも同じようなことが起こっているのに、向こうのほうがわかりやすい。

 

小石:もちろん俺たちも実際見たわけじゃないけど、日本では見えにくいものが見えますよね。

小石 智也

(海外事業部3年)

木下 慶太郎

(フォトワーク事業部3年)

砂塚 翔太

(海外事業部2年)

高木 優

(第三代代表3年)

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