Today's member : 大森樹(海外事業部)
今日は渡航1期間の最終日です。
そしてこの日記を書きあげた数時間後には、
渡航2期間のメンバーが大量にやってきます。
FEST2013年夏WCがさらに熱くなる事間違いなしだと思います。
2回目の渡航となる今WCでは、
洪水対策班としてここまでずっと活動してきました。
毎日支援先で住民の方と話をし、
時には日本で言う区役所や県庁にも訪問をしました。
洪水対策から問題の中心は移住へと変わり、
今後さらに住民との対話が更に重要になってきます。
さて、
毎日支援先に入っていると
大人・子供の両者からよく聞く言葉が有ります。
「Where is ○○?」
という言葉です。
○の部分にはFESTメンバーの名前が入るのですが、
僕がお会いしたことも無いような先輩の名前が出てくる事もあります。
彼らはしっかり我々の事を覚えてくれているのです。
実を言うとこれは今回が初めてではありません。
1回目の渡航の時も同じような言葉を何度も聞いたことがあり、
その時は、
「先輩達が築いてくれた信頼関係を大切にしていかなければ」
と考えました。
しかし今回は同じ言葉を聞いて別の考えが生まれました。
それは「自分には重い責任がある」という事です。
フィリピンという島国の中の
セブ島にある小さなスラムで暮らす彼らにとって、
日本人学生との遭遇は
我々が考えている何倍もショッキングな事なのかもしれません。
だから自分の記憶にあるメンバーが
今どうしているのか、なぜ来ていないのか
とても気になるしなかなか忘れられないのだと思います。
一方で、
FESTに所属し住民と接したくさんの事を学ばせてもらった後、
僕たちは大学生なので
卒業、就職があり
それぞれ自分の道を進み、
マボロの事が頭の隅に行くことになってしまうと思います。
これは自然なことだと思います。
しかし、
彼らの中に残る事が出来た我々には責任が有ります。
最低でも、自分が団体を卒業するまで
全てのメンバーが彼らに対して
全身全霊で何かを返していかなければならないのです。
それができないのなら彼らと出会い接するべきではないのです。
この重い責任を実感しつつ、
自分は何を返せるのか考えて、
残りの期間も全力で駆け抜けたいと思います。
海外事業部
大森 樹