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3/20(Thu)

Today's member: 矢田貝栄治(広島

こんばんは!FEST-HIROSHIMA代表の矢田貝と申します。渡航日記は2回目です。

 

この2014年春渡航をもって、私はFEST-HIROSHIMAの代表を引退します。今思うと、創設から本当に沢山のことを経験してきました。広島から飛行機でFEST-TOKYOの活動見学に行ったあの日から約2年。TOKYO第2期の加留部さんが代表で、活動にFEST創設者の倉田さんも来ていました。このお2人は初めて会った時、そのまま一緒にご飯を食べに行って「この人達は同じ学生なのか?思考スピードが早すぎて何を言っているか全然わからない」と感じたのがお二人の第一印象でした。(笑)

 

1つ1つの出来事を振り返ったら、とてつもなく長い文章になってしまいます。しかし、1つ確実に言えることは、今の私はFESTなしでは語れないことです。それくらい多くの人に支えられ、多くの出来事がありました。毎日がFESTのことで頭が一杯でした。「FESTが潰れたらどうしよう」というプレッシャーで寝られない日もありました。FESTを代償に他の大切なものを、犠牲にしていました。

 

そんな、私の人生の中で大きなターニングポイントになったFEST。振り返ってみると何故出会ったのか、それは偶然出会ったものではなく、必然だったのかな、と考えています。

 

元々、私は大学入学時に理想の大学生活と現実の大学生活のギャップに日々苦しんでいました。元々は浪人希望だったのですが家の都合で浪人できず、学力を伸ばしきれないまま地方の広島市立大学に入学。持ち前の行動力で多くの友達に恵まれ、毎日の生活は周りの人から見れば充実していたように見えたのかもしれません。しかし、「自分は何やっているのだろう。何がしたいのだろう。自分にとって何がダメで、何が良いんだ。」と考え出すと夜も眠れない日々が続きました。今の後輩達からすれば想像し難いでしょうね。(笑)

 

そうして一年が経ち、ネット上でFESTの活動を取り上げているコラムを見つけました。「学生国際協力の限界」「自立支援」「現地目線」というキーワード。直感的に「これだ!」と思い、自分が広島に住んでいることは関係なく、FEST-TOKYOの活動見学の申し込みを行い、翌週、飛行機で東京に行きました。愚直なまでに直感的すぎますよね。(笑)

 

 

上に書いたFESTとの出会いは「偶然」の側面より「必然」の側面の方が大きいと考えています。ここまで読んでいただいた人の中には「え、FESTのコラムを偶然見つけたのがキッカケなら偶然では?」と思う人が大半だと思います。しかし、それは確固として違います。大学入学直後の私ならFESTの記事を見ても間違いなくFESTの魅力に気づけていないでしょう。上述にありますが、私は大学1年間、本当に毎日悩んでいました。その中で「自分はどう在りたい?」「自分はどうしたい?」と自問自答を繰り返していました。その結果、FESTに魅力を感じるような、そんな自分になっていました。

 

しかし、FESTの任期中は、こうした自分自身と向き合う時間が本当に少なかったと自省しています。私はFESTの他にもバイトリーダーとサッカーサークルのキャプテンを兼任していて、毎日が目まぐるしく、忙しく、そして整理できずに過ぎていました。全て中途半端と言われても仕方のない言動が多くありました。それだけ自分自身を整理することができていませんでした。現実から目を逸らしても、現実は待つことなく自分に迫ってきました。その結果、自分のベストを尽くせたかと聞かれれば疑問が残ります。

 

私はこの4月から1年間休学申請をしていて、FESTの任期を終えると、私はそのままセブ島に残り、ある企業でインターンシップをします。先日、スタッフの皆さんに挨拶をしにオフィスを訪れたのですが、たった一日で自分が思い描いていた将来の道筋が良い意味でどんどん壊されました。今回、休学することで自分が背負っていた荷物を全て下ろし、「ゼロ」に戻る今、もう1度自分のありのままの姿を見つめ直し、またFESTのような存在に必然的に出会う為、自分自身を見つめ直す有意義な休学期間にしたいと考えています。

 

稚拙なかつ長い文章にお付き合い頂きありがとうございました。この場はあくまでも日記なので「ああ、FEST-HIROSHIMAの代表はこんな人なんだ」程度の認識でお読み頂ければ幸いです。本当に狭い自分の世界に閉じこもっていた私を、とてつもない広い世界に連れてきてくれたFESTが、今後も日本の学生や支援先の人々の可能性を広げてくれる場であり続けることを心から願っています。

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